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虫歯の治療

虫歯は、口の中にいる細菌が、食べ物や飲み物に含まれる糖分を酸に変えて、歯の表面にあるエナメル質や歯の本体である象牙質を溶かしていく現象です。

 虫歯の治療については、その進行度によって治療方法が異なります。

軽度の虫歯治療(CO、C1)

COは、歯の表面が白く濁って透明感がなくなったり、かむ面の溝が着色した状態などをいい、そのまま放置すると虫歯が進行していきます。
フッ素塗布や患者様に合った適切なブラッシング指導、食生活の改善によって、虫歯の進行を止めたり、また再石灰化により本来の健全な歯質に戻すことができます。

C1は、歯の表面のエナメル質が溶け始めた虫歯で、COと同様の治療や指導を行ないますが、場合によっては予防処置(シーラント)や少し削ってプラスチック材による詰め物(コンポジットレジン充填)をすることがあります。

いずれも定期健診によって十分な経過観察が必要です。

0167011001 CO 0167011002 C1

中程度の虫歯治療(C2、C3)

C2は、象牙質まで進行した虫歯で、神経(歯髄)に近づくにつれて冷たいものがしみたり、歯の痛みが出てきます。一時的に痛みが治まることもありますが、虫歯は確実に進んでいきます。
また、象牙質はエナメル質に比べて歯質が軟らかいため虫歯の進行が早く、症状や見た目よりも悪化していることが多いので早急な治療が大切です。
治療は、必要に応じて麻酔をした後、虫歯部分を削り取り、プラスチック材による詰め物(コンポジットレジン充填)を行ないます。虫歯の範囲が広い場合には、神経(歯髄)の保護を施し、部分的あるいは全部を金属やセラミックなどでかぶせもの(インレー、クラウン)で治療することになります。

 C3は、神経(歯髄)まで虫歯が進行した状態で、甘いものや熱いものがしみたりズキズキと激しい痛みが出てきます。
治療に際しては、できるだけ神経(歯髄)を取らないよう特殊な薬を使って回復を待つこともありますが、炎症が拡がっていたり腐敗している場合には基本的に神経を取り除く治療(根管治療)が必要となります。
神経(歯髄)を取ると歯に栄養が行かなくなるため、枯れ木と同じように亀裂が生じたり折れたりする可能性が高くなり、歯の寿命が短くなってしまいます。また炎症が大きい場合、麻酔が効きにくく治療に際して苦痛を伴うこともありますので、歯に異常を感じたときはできるだけ早期に受診いただくとともに、定期的な健診をお勧めします。

0167011003 C2 0167011004 C3

重度の虫歯治療(C4)

歯の頭の部分(歯冠部)が虫歯で崩壊し、根の部分(歯根部)のみが残った状態で神経(歯髄)は既に死んでいるのでしみたりはしませんが、根の先に膿の袋(膿瘍や嚢胞)ができ、重篤な場合には骨膜炎や骨髄炎を引き起こすこともあります。

根の部分の歯質がある程度健全な場合は、根の治療(根管治療)によって歯を残せることもありますが、基本的には抜歯となります。
抜歯した後は、両側の歯を支えとしたかぶせもの(ブリッジ)の治療となりますが、歯の欠損の状態によっては、取り外し式の部分入れ歯になってしまいます。
患者様のご希望や、入れ歯がどうしても合わない場合は、保険外となりますがインプラントも選択肢の一つとなります。

0167011005 C4

詳しくは、日本歯科医師会HP内リンクをご参照下さい。

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