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根管治療について

歯の神経や血管など(歯髄)が通っている根っこの部分を根管といいます。根管治療とは虫歯によって侵された歯髄をすべて取り除き、無菌化した上で根管を完全に密封することで、この処置が必要な歯周組織の炎症として、歯髄炎と根尖性歯周炎があります。
歯髄炎とは、進行した虫歯によって、歯髄が侵され炎症を起こした状態で、刺激により強くしみたり、ズキズキする痛みを伴う状態で、麻酔を施した後、歯髄を取り除きます。

根尖性歯周炎とは、過去に根管治療をしたにもかかわらず、何らかの原因で根管が完全に無菌化されていなかったり、根管の密封が不十分だった場合に、根の先に膿の袋(膿瘍や嚢胞)をつくり、自覚症状がないまま悪化していきます。全身や局所の抵抗力が低下した際には、根の先が腫れたり著しい痛みが出ることがあります。
この場合も再度の根管治療が必要となります。

根管治療の手順とその後の処置

  1. 細菌によって感染した組織の除去リーマーやファイルといった器具によって、感染した歯髄や象牙質などを徹底的に除去します。
    0167070001 抜髄1 0167075001 感染1
  2. 根管の消毒と無菌化根管の中の細菌が完全に無菌化されるまで、薬剤の交換を繰り返します。
    0167075002 感染2 0167075003 感染3
  3. 根管の密封(根管充填)根管内が無菌化された後、細菌の進入を阻み再発を防止するために充填材(ガッタパーチャやシーラー)によって緊密に封鎖します。
    0167075004 感染4
  4. 土台作り(支台築造)歯の崩壊した部分を金属やプラスチック材によってかぶせ物の土台を作ります。当院では、金属の土台は使用せず、すべて弾性のあるグラスファイバーとプラスチック材によって土台を作製しております。これにより、歯が割れにくくなるとともに、金属アレルギーを防ぐことができます。
    0167070007 抜髄7
  5. かぶせ物の作製最終的な形成を行った後、型を取りかぶせ物(クラウン)を作製します。歯の崩壊が少ない場合には、部分的な修復(レジンやインレー)を行うこともあります。
    0167070008 抜髄8

治療の期間について

根管治療は、歯の根っこの部分の治療ですので、大変細かい作業と時間がかかります。早い方は数回で終了しますが、歯の形状や症状の度合いによって、長い場合は数ヶ月、それ以上かかることもあります。「歯科治療は通院回数が多い」と感じられるのは、根管治療の期間に起因していることが多いようですが、歯の寿命を延ばすためには欠かせない治療です。最後まで根気よくがんばりましょう。

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